南部経木 nambu-Kegi 南部経木(なんぶきょうぎ)── 岩手の木を紙のように薄く削った経木

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南部経木とはabout

日々の暮らしに、
懐かしくて、新しい温もりを。

かつて鮮魚や精肉、おにぎりを包むなど、人々の暮らしに欠かせない存在であった経木。木の素材が持つやさしい風合いと温かみが独特の魅力を放ち、暮らしや食卓に新たな彩りと愉しさを演出します。そんな経木のある、ちょっと新しい日常のご提案です。

  • 調湿
  • 吸油
  • 抗菌
  • 環境配慮
さまざまな樹種の経木
南部エリア(岩手県および青森県東部)を示す地図

北東北の冷涼な気候の下、
多様な木の恵みを活かす「南部経木」。

岩手県および青森県東部を中心とした南部エリアは、岩手山や八甲田山を抱きつつ脈々と連なる奥羽山脈、雄大な稜線が広がる北上高地、荒々しい三陸海岸やそれらの合間の盆地が、多種多様な樹々を育みます。冷涼な気候と時に厳しい寒さに見舞われるこの地で、人々は個性豊かな木々の恵みを暮らしのなかに巧みに取り込み、豊かな文化を醸成してきました。

名前のことabout the name

経木と書いて、
「きょうぎ」。

「経」の字は、お経からきています。経木は仏教とともに日本へ渡り、はじめは経典を書き写すために使われました。紙が高価だった時代の、記録の道具だったのです。

呼び名は、ひとつではありません。「へぎ」とも読み、「折」「片木」「剥」と書きます。木を薄く剥へぐ、その動作がそのまま名前になったものです。ほかに「かんなかけ(鉋掛)」、幅の広いものは「うすいた(薄板)」。食品を包む薄いものは、考案された当時「ひぎ(枇木)」と呼ばれました。

土地ごとの呼び方も、記録に残っています。群馬でへぎ、栃木できっかわ(木皮)、秋田でべら、青森でかんながら(鉋殻)、北海道でうすかわ(薄皮)。そして岩手では、けいぎ(径木)。

出典:日本大百科全書(小学館)/神奈川県林業試験場研究報告11号(中川重年, 1985)

けぎ、とも、
へぎ、とも。

KとHを重ね合わせた、南部経木のロゴに使われている一文字
ロゴの一文字。K と H が重なっている

この土地で交わされてきた音は、「けぎ」とも「けーぎ」とも、「へぎ」とも聞こえます。どれか一つに決めてしまうと、こぼれ落ちるものがある。

そこでロゴでは、K と H を重ねた一文字をつくりました。kegi とも hegi とも keegi とも読めない、その中間の音。どこの国の文字でもない、意味不明な一字です。

ローマ字にすれば kyougi、kyogi、kegi、keugi、hegi。どれも間違いではありません。このサイトでは、住所として nambu-kegi を使っています。

「南部」は、
この土地の名。

南部なんぶは、岩手県と青森県東部を中心とした地域の呼び名であり、かつてこの地を治めた藩の名でもあります。読みは「なんぶ」ひとつ。ローマ字は nambu と nanbu のどちらも見かけますが、古くからの慣用にならって nambu と書いています。

一般名詞である「経木」に、土地の名である「南部」を重ねて、南部経木(なんぶきょうぎ)。この山が育てた木でつくる経木、という意味の名前です。

経木づくりの流れ

  • 伐採

    01伐採

  • 枝打ち

    02枝打ち

  • 玉切り

    03玉切り

  • 木取り

    04木取り

  • 乾燥

    05乾燥

  • 仕上げ・出荷

    06仕上げ・出荷

ドラッグ・矢印で横にスクロールできます左右にスワイプできます

雪に覆われた北東北の山並み

使い方how to use

使い方は、自由。
風合いを生かしたアレンジを愉しむ。

かつて、経木は食材や食品を包む包装資材などとして、乾燥を防ぎ、風味を保つ役割を担ってきました。その自然な風合いと機能性から、食卓を彩る新たなアレンジが生まれています。お皿の代わりに使ったり、揚げ物を乗せて、木の質感を楽しみながら余分な油分を落としたり。自分らしい使い方で、日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

経木を器に見立てた前菜の盛り合わせ
経木に乗せた肉料理
経木を巻いた一品
経木を敷いた皿から料理を取り分ける
経木で包んだ一品
経木に並べた肉料理
経木の器に盛られた料理
経木を使った盛り付け

写真をクリックすると拡大表示します

商品紹介product

Shina - 榀 - Tilia japonica

  • シナノキの経木
  • シナノキの経木(1枚)
  • シナノキの木目の寄り

寒冷な山間部に自生する落葉広葉樹で、葉はハート型。上品な淡い白色と穏やかな光沢、素直でしなやかな質感が特徴。香りは控えめで、さらさらした表面が油や水を吸うため、揚げ物をはじめ多くのお料理にマッチします。

Sugi - 杉 - Cryptomeria japonica

  • スギの経木
  • スギの経木(1枚)
  • スギの木目の寄り

建築材などとして重用され、全国に植林された針葉樹。はっきりした木目と赤/白のコントラストが特徴的。特に油分の豊富な赤身は、つややかな質感と燻ったような香ばしい香りを放ち、食卓に彩りと華やかさを演出します。

※杉の色指定はできません。ご了承ください。

ご購入はこちら

オンラインストア「山森shop」へ移動します

森は多様。

南部の山が育む木は、一本ずつ表情が違います。色み、木目、光沢、香り、手ざわり。樹種を選ぶことは、森のどの個性を食卓に招くかを選ぶことでもあります。

  • 杉(スギ)の経木の木目

    杉Sugi

    • 香ばしい香り
    • 力強い木目
    • 赤、白、源平あり
  • 赤松(アカマツ)の経木の木目

    赤松Akamatsu

    • 透明感のある白
    • 上品な光沢
    • 華やかな香り
  • 榀(シナ)の経木の木目

    榀Shina

    • 柔らかくしなやか
    • 控えめな香り
    • 揚げ物におすすめ
  • 朴(ホオ)の経木の木目

    朴Hoh

    • 渋みのある灰緑
    • マットな質感
    • 控えめな香り
  • 沢胡桃(サワグルミ)の経木の木目

    沢胡桃Sawagurumi

    • シルクのような光沢
    • 繊細なウェーブ
    • 動きのある表情
  • 黄肌(キハダ)の経木の木目

    黄肌Kihada

    • 力強い木目
    • 黄色味の個性
    • 深みある存在感

※天然素材のため、木目・色味には個体差があります。ご要望の樹種はお問い合わせください。

苔の上に置かれた経木ノ名刺

1枚あたり 約0.0000008t の
二酸化炭素を固定。

光を透かす経木ノ名刺

透き通る美しさ。

経木ノ名刺

経木ノ名刺business card

木の名刺が、
会話のはじまりになる。

経木ならではの、透き通るような薄さと木目の表情。手渡した瞬間に木の香りとぬくもりが伝わり、名刺交換がそのまま「森の話」のきっかけになります。素材は榀(シナ)と杉(スギ)。林野火災で被災した木での作成も承っており、捨てられるはずだった木にもう一度出番をつくる、小さな循環のかたちにもなります。

  • 材質榀(シナ)/ 杉(スギ)
    ※ 林野火災被災木での作成も承ります。
  • 色モノクロ / カラー
  • 印刷片面 / 両面
  • 数量1人あたり 100枚 / 200枚
  • 納期入稿データ確定後 3週間
  • 価格4,500円〜(税抜・100枚/人)

樹種によって、表情が変わります。

  • 榀(シナ)の経木ノ名刺

    榀シナ

  • 杉・白太の経木ノ名刺

    杉 - 白太スギ・しらた

  • 杉・赤身の経木ノ名刺

    杉 - 赤身スギ・あかみ

  • 杉・源平の経木ノ名刺

    杉 - 源平スギ・げんぺい

  • 赤松(アカマツ)の経木ノ名刺

    赤松アカマツ

経木ノ名刺のお問い合わせ

価格は仮の参考価格です。正式なお見積りは別途ご相談ください。

生産者紹介craftman

経木は、風情というかね、
癒しになるような気がします。
柔らかで、自然のものだから。

半世紀以上にわたり、
南部の地で経木と向き合い続ける。

岩手県の西側、豊富な森と水に恵まれた奥羽山麓の地で、1950年代に父親のもとで経木生産を開始して以来、県内外の多くのお客様のご要望に応えてきました。最盛期には全国で700以上、岩手県だけでも20以上の経木生産拠点がありましたが、プラスチックやビニルなどの普及とともに急速に数を減らし、現在まで途絶えることなく生産を続けている拠点としては、東北地方で唯一となります。北海道〜北東北では一般的であったシナノキの経木に加え、経木の素材としては珍しいスギ、またその他の広葉樹についても試作を繰り返すなど、精力的に挑戦を続けています。

古川経木 代表 古川安宏さん
古川経木代表 古川安宏さん
  • 工房で経木を削る
  • 雪に包まれた工房のある集落
  • 吊るして乾かす経木
  • 工房の全景
  • 経木を干す作業
  • 仕上げの作業
  • 乾燥中の経木
  • 積み上げられた経木

お問い合わせ

Produced by 株式会社やまもり

株式会社やまもりは、山の恵みを日常に取り入れる楽しみをご提案しています。

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